「アイドル」「美術展」「本」「漫画」「映画」「ドラマ」から今年思い出に残ったものを選んでみました✔️ 今年もたくさん好きなものに出会えてよかった。
○アイドル
・斎藤飛鳥卒業コンサート
今までで一番推したアイドルの卒コン、チケット当たらず現地入れず涙、配信で見届けた。
飛鳥ちゃんのしなやかなダンスが本当に好きだったから、もうアイドルとしてパフォーマンスをしているところが見られないのは寂しいけど、これからもずっと自慢の推しです!
・サマソニNewJeans
ついに!!ニュジを見れた!!サマソニあまりに暑くて体力ギリギリでニュジだけ見て帰った。メンバーも暑くてしんどそうだったけど健気に頑張ってくれてありがとう…。
今年もほとんどNewJeansしか聴かなかったし、こんな好みど真ん中みたいなアイドルグループが彗星のように現れたこといつも感謝している。
来年は単独公演をぜひやってほしい!!絶対に楽しい!!
・日プ女子
放送が終わってから見始めたので、必死にデビューメンバーを目に入れないようにしながら全エピソード追っかけた。数人は知っちゃってたけど、あとは結構意外な結果になってて、最終発表も新鮮に楽しめた。
練習生みんなのひたむきさ、練習生同士の支え合い、ファンや家族やトレーナーが一人一人を大事にしてまっすぐ応援していること、等々で何回も泣いちゃった。
1pickは櫻井美羽ちゃん。新たな推しに出会えた!
虹プロの映像も見返したけど、こっからずっと努力し続けたのすごい、デビューおめでとう涙
メンバーみんな仲良さそうで微笑ましいし、ME:Iのデビューが楽しみ!
○美術展
今年行ったものを順番に列挙すると、
・『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』@国立国際美術館(大阪)
・『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才』@東京都美術館
・『リニューアルオープン記念特別展 Before/After』@広島市現代美術館
・『部屋のみる夢 ─ ボナールからティルマンス、現代の作家まで』@ポーラ美術館
・『美しき時代(ベル・エポック)と異彩のジュエリー』@箱根ラリック美術館
・ひろしま美術館(常設展)
・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』@東京都美術館
・『「エルマーのぼうけん」展』@PLAY! MUSEUM(立川)
・『テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ』@国立新美術館
・『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』@国立新美術館
・“Botticelli to Van Gogh: Masterpieces from the National Gallery, London” @香港故宮文化博物館
・"Madame Song:Pioneering Art and Fashion in China" +常設展 @M+(香港)
と、月1ペースで行けてたみたい。
よかったものは下記の3つ。
・『部屋のみる夢-ボナールからティルマンス、現代の作家まで』@ポーラ美術館
一番好きな美術館であるポーラ美術館で、好きそうな展示がやるということでどうしても行きたかった。コロナのステイホームを経ていま「部屋」というテーマを設定したのも面白いし、部屋=記憶・夢想みたいなイメージから「部屋のみる夢」というタイトルが付いているのも良い。
屋外を描いた絵ももちろん好きだけど、室内画もかなり好きだなあ。
・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』@東京都美術館
日本では約20年ぶりの大規模な回顧展とのことで、ほとんどマティスだった?ってくらいたくさんマティスがあった覚え。マティスが好きなので行けてよかった。
・『「エルマーのぼうけん」展』@PLAY! MUSEUM(立川)
ちょっと変わり種だったこちら。『エルマーのぼうけん』は子供の頃に大好きだった本。
今回日本初めての展覧会が行われるということで立川まで行ってきた。
原画がいっぱい飾ってあって、エルマーやりゅうがとても愛らしかったし、子供も楽しめるような絵本の中に入り込めるような体験型の展示は新鮮だった。ストーリーも徐々に思い出して懐かしさがカンストした。
あとねグッズ!めちゃめちゃ可愛くてたくさん買った。
幼いときに読み聞かせしてくれた母にもお土産として渡した。
自分に子供がいたらりゅうのぬいぐるみを間違いなく買ってた(別に大人でも買っていいのだが)。
私、将来子供がほしいとしたら、もう一回好きだった児童書を読み返したり、読み聞かせしたいというのが大きな動機になるかもしれない…と思った展覧会でした。
○映画
数えたら22本しか見ていなかったけれど、ベストを挙げてみる。
ほとんど映画館で、家で見たのは1〜2本だった。
[旧作]
元々好きな映画。マイベスト5…いや3?に入るかも。4Kデジタルリマスター版がやっていて初めて映画館に見に行けた!
圧倒的なパワーのあるすごい映画。クストリッツァのなくなった祖国(ユーゴスラヴィア)への思いが作品を作るきっかけになっているけど、その思いの強さが伝わってくる。
2.『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』シャンタル・アケルマン
知らない監督で、会社帰りにふらっと見に行ったら3時間半の映画だったという。
長いけど、いい意味で単調で疲れない。
人の生活を覗き見するような映画で、見せられてるんじゃなくてこっちが見てるような感じ。3時間半溜めてのラストシーンが良い。
これが面白かったから翌日シャンタル・アケルマンの別のやつも見に行った。
香港に行く前にレスリー・チャンの映画を見たく。激動の中国史を背景にした傑作。
ちなみに長い映画だしと思って歌舞伎町タワーの109シネマズプレミアムに行ったけど、やっぱ値段設定高いかなあ…ポップコーンおかわり自由だけどそんなに食べられないね。
[新作]
・『バービー』グレタ・ガーヴィグ
やっぱこの社会なんかおかしいよね、って気づかせてくれる/呪いを解いてくれる作品は自分にとって大切。そういう気づきの瞬間は何回あっても良いと思ってる。グレタ・ガーヴィグにはずっとついていきたい。
テーマ的に一筋縄で行くわけなく、批判を呼ぶ部分もあると思うけど、でもベースがちゃんとしてるからこそ議論が発展するんだろうなと思う。
○本
・『青ひげの卵』マーガレット・アトウッド
今年度はアメリカ文学を読むオンライン講座に参加していて、課題図書が月に1冊ずつ出ていた。
そういう機会でもないとなかなか本を読めなくなっているし、講座ではいろんな人の感想が聞けるのが楽しくて、参加してよかった。
『青ひげの卵』はそのうちのベスト。
アトウッドは『侍女の物語』しか読んだことなかった。
『侍女の物語』は設定のしっかりした長編だったけど、これはもっとスケールの小さい、家族とか隣人とかの範囲の話の短編集。男女関係をしっかり描いているのがアトウッドぽいのかな。
『侍女の物語』のように女性が明らかに劣位に置かれ、出産のためだけの存在とみなされているようなことはないけど、それでも男性に軽視されたり馬鹿にされたりするような描写がある。
でもアトウッドの話に出てくる女性はプライドを完全に失うことがなく、自分なりの儀式で心を保っているようなことが多い気がする。
例えば『侍女の物語』では下記のような儀式。
こんなふうに、肌を柔らかく保つためにバターを塗っているうちは、いつかここを出て、もう一度愛か欲望のなかで触れられる日が来ると信じることができる。わたしたちにも独自の儀式、密かな儀式があるのだ。(p180)
『青ひげの卵』の短編のうちの一つである「サンライズ」主人公イヴォンヌにも、「秘密の心得」がある。
例えば死ぬときにどのような着衣を身につけておくかをイメージする、必ず毎朝日の出を見る、とか。そんな自分の頼りにしているものが自分にとってしか意味がないと分かっていても、そうやって自分というものを繋ぎ止めて生活しているところがいいなあと思う。
けれども、両刃剃刀はいつもそこに、現実の奥底に存在する。彼女にとっては、それがそこに存在することが大切だ。それは彼女が自分の死を支配できることの証なのだ。自分の死を支配できないものに、どうして生を支配することができよう。(p258)
これとかめっちゃかっこいい文章…。
アトウッド『誓願』は途中までしか読んでないので、それは来年に持ち越します!
○ドラマ
・『ウェンズデー』Netflix
天才少女の話がとても好きなのでツボ。ダークな世界観・衣装美術とかも良くて、2周目も見てる。エドガー・アラン・ポーが学園の卒業生という設定でポーからの引用が多かったりするのも地味に楽しい。
・『最愛』
Netflixで。久々にこんなド直球サスペンスを見た。
・『こっち向いてよ向井くん』
毎週楽しみにしてたけど、向井くんを見てるうちに、わたしも向井くんのように自分の本当にほしいものが実は何一つ分かってないのでは…?と思うようになってきて、自分の空虚さと向き合うのが怖かった。漫画も買って読んだ。
○漫画
・『明日、私は誰かのカノジョ』をのひなお
ゆあてゃとか瑠奈がちゃんとキレるとこキレるのが好き。
単行本最終巻部分はまだ読んでないのだけど雪パートなかなかキツい…。
・『スキップとローファー』高松美咲
単行本最新刊(9 巻)で志摩くんが「人として好き」「友達として好き」「恋人として好き」のどれが自分にとって最も得難い感情か、という話を友達としていて、私もこのテーマで人と話したい…と思った。それにしても、こんな「好き」の因数分解を高2でやってるのはすごいと思うんだけどどうなんだろう…笑
・『私の少年』高野ひとみ
完結済み。再読して面白かった。30歳女性と12歳少年(出会った当時)の話ということでどう描くか難しいところだけど、親子みたいだったり、同級生みたいだったり、2人の関係性にはいろんな側面があって一つの関係性には落とし込めないこと、最後にちゃんと「好き」に代わる相手に伝えられる/伝えたい言葉を言って、ユニークな関係性が提示されること、がとても良かった。
以上です。
今年は関東に転居して美術展や映画に行きやすくなったり、今まで以上に仕事が忙しくなくなって自由な時間が増えたり、かなり趣味や遊びで充実した年だった。
来年も楽しいことたくさんしたいな。