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24/1-3 日記(ランティモス・短歌・歯列矯正)

24年1~3月の日記です。

1~3月って、個人的には新年と新年度の間でなんか毎年ペースがつかみにくい…。

4月になると、その狭間の期間を抜けて、やっと1年が軌道に乗ってきた感じがする。

自分でものんびりしてるなとは思うけど、毎年そんな感じ。

 

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映画をまあまあ観た

特に2月によく観た。特にヒットしたものは下記です。

『哀れなるものたち』

好奇心を満たすことが人生で何より楽しいと私は思っているので、その楽しさをここまで真正面から描いた作品は好きになるしかなかった。

ベラの冒険のシーン、夢みたいに美しかったな。前々からずっと行きたいと思っている場所がこんな美しい登場をしたので、さらに行きたくなってしまった。

そして、ベラが外の世界を知ることで絶望もして、でも諦めず、知恵をつけることで誰かを救おうとする様子に、私もそうやって世界と関わっていきたい、学び続けなきゃ、と思った。ベラのように、世の中も人もよくなっていくものと信じていたい。

 

衣装もすごく好みだった。成長していくベラの内面に合わせて衣装が変わっているらしいのだけど、正直どれも好き。パフスリーブ・フリルとかでデコラティブなのが本当に可愛いし、終盤の黒の衣装はスタイリングごと真似したい。パンフレットでTOGAのデザイナーが衣装について寄稿していたのもよかったな。

 

映画の中身にも、好きな映画に出会えたことにも、とても力をもらって、2回目も行った。2回目は、映像が美しいだけじゃなく音(サントラ)がとてもいいなということに気づけた。

籠の中の乙女

『哀れなるものたち』からランティモス作品を観たくなって、amazon primeで観た。他にこれまで観たことあるのは『ロブスター』、『女王陛下のお気に入り』。

最新作から初期作に戻ってみたけど、『哀れなるものたち』も『籠の中の乙女』も最初、娘が家の中に閉じ込められているという設定なのは一緒。

『哀れなるものたち』ではベラの意思を尊重してもらえるのに対して、『籠の中の乙女』は徹底的に父親に家に閉じ込められている。

世間知らずゆえに姉弟で危ない遊びをしたり、父親の言うことを疑ったことがないのがかなり痛ましく残酷だけど、明らかにおかしいことをその異常さが最も浮かび出る形で描くのが本当にうまいなあと思う。奇怪で観ていて具合悪くなる感じあるけど、引き込まれてずっと観てしまう。

ヨルゴス・ランティモス、これからの作品もすごく楽しみ。

デューン 砂の惑星PART2』

前作、あんまり印象に残らなくて、正直part2も映画館で観る予定なかった。でも行ってみたら、今作から物語が本格的に動き始めて面白かった。印象としては静謐なスターウォーズみたいな感じ。

砂漠の砂が風に晒される様子とか、群集や軍が集う時のヒキの映像とか、迫力あってこれは確かに映画館で観るのが良さそう。

 

しかし最近ハラハラする映画を映画館で観るの結構しんどい時ある。あまりに目の当たりにしすぎるというか。手汗すごいのでハンカチ必須だし、落ち着くために目瞑ってる時あるし、途中退出しづらいけど、本当にしんどかったらいつでも出れる、と言い聞かせていて乗り切っている…。

 

他に観た映画は下記です。

 

・『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』

・『ラ・ラ・ランド』(再)

・『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

・『ひなぎく』(再)

・『瞳をとじて

・『夜明けのすべて』

 

どれも面白かったし、2回以上観ている『ララランド』『ひなぎく』は確実に好きな映画だからいずれちゃんと感想書きたいな。

短歌にハマる

元々うっすら興味があってたまに歌集を読んでいたけど、本格的に読んだり作りたいなと思い始めた。

短歌、たったの31音で一気に別の場所に連れて行ってくれる感じで好き。

 

短歌関連で読んだ本

『はつなつみずうみ分光器』

これから読んでみたい短歌集、気になる歌人を探すのにとてもよかった。

 

『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』

やっぱり私は「少女」や「女性」をモチーフにしたり表現しているものが好きだなと思う。かわいくて奔放で痛くて、最高に好みの短歌集です…。

 

『推し短歌入門』

「推し短歌」のみならず短歌全般について鑑賞・作成の知識を付けられて、初心者にぴったりだった。

推し短歌入門

 

『朝、空が見えます』

『老人ホームで死ぬほどモテたい』

朝、空が見えます

朝、空が見えます

Amazon

 

 

『朝、空が見えます』は詩集だけど便宜的にこちらに入れる。

『朝、空が見えます』の刊行記念として東直子さん×上坂あゆ美さんのトークイベントがあり、聞きに行って、それぞれの著書にサインをもらった。著書内の詩や短歌も添えていただき、とても嬉しかった!

 

 

このことを友達に話したら、後日一緒にスナックはまゆうにも行くことができてこれも嬉しかった。

 

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体調崩しがち(歯列矯正始めた)

正確には昨年末から歯列矯正を始めた。本格化したのが今年という感じ。

その一環で親知らずの抜歯をしたのだけど、手術が思ったより壮絶で引いた。

やったタイミングが悪かったのかそのあと寝込んだり、免疫が落ちたのか胃腸炎にもなったり、結構ボロボロな冬だった。でも、1年以内にはやっておいてくださいねと矯正歯科医に言われている中で、早めに終えられてよかった。

矯正については、始めるまでの葛藤・病院選びの経緯(無料カウンセリングを1ヶ月で10軒回った)・お金のこと、いろいろめちゃくちゃ語れることがあるので、いつかブログにまとめたい気持ちがある。

ちなみに矯正始めて間もないけれど、もう目に見えるくらい違いが分かって、歯ってこんなすぐ動くんだなと日々思っている。完成まではまだまだ時間を要しますが…。

 

春〜初夏も旅行をはじめ楽しみな予定がたくさんなので、体調万全で全部楽しめたらいいな。

あと、競馬を細々とやっており、この前高松宮記念で初勝利したので競馬熱が加速しています。春になり、競馬シーズンだ嬉しい、と思うくらいには趣味です。

 

備忘録(その他読書・鑑賞記録)

・『ムーン・パレス』ポール・オースター

・『自転しながら公転する』山本文緒

・『黄金の少年、エメラルドの少女』イーユン・リー

・『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子

・『紙の動物園』ケン・リュウ

 

漫画

・『太陽よりも眩しい星』河原和音

・『こっち向いてよ向井くん』ねむようこ

・『Paradise Kiss矢沢あい

 

美術展・写真展

・『モネ 連作の風景』@上野の森美術館

・『記憶:リメンブランスー現代写真・映像の表現から』@東京都写真美術館

 

ドラマ

・『Eye Love You』

旧正月&真冬の韓国へ

先日、初渡韓してきました!

アイドルもカフェも服もコスメも好きなので、韓国にはずっと行ってみたいと思っていたけど、学生のうちはもっと遠い国に行くのを優先していて、いざ社会人になったらコロナ禍になってしまい、行く機会を逃し続けていたのでした。

「3連休さくっと海外」をやっと叶えられて嬉しい。

しかしタイトルにもありますが、なんと旅程が韓国の旧正月にモロ被りしてしまい…(飛行機を取った直後に気づいた)。

韓国と言えば買い物なのに!!と震えながら行きたいお店の営業時間を事前に調べたところ、旧正月当日(2/10)はお店を閉める、翌日以降は開ける、というパターンが一番多く、完全に閉めるわけじゃなんだなとちょっと安心。

実際行ったお店などを備忘録としてメモしておきます。

 

1日目(2/10 旧正月

・弘大

今回は友達4人で旅行だったのですが、日本各地にバラバラに住んでおり、全員違う空港から出発(!)で、到着時間はおよそ合わせていたものの、まあ集まるのに時間がかかる。

集合後、明洞のホテルに一旦チェックインし、友達が行きたいと行っていた弘大へ。

弘大は通りに安めの洋服屋がずらっと並んでいて、若者もいっぱいいて、原宿みたい!となった。

しばらく街をブラブラ歩く。

 

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プリクラ撮れるブースもいたるところにあって、韓国に行ったらプリクラを撮りたかった私、友達に付き合っていただく。

 

iamjoy

会社でも付けられそうなシンプルなリングが欲しいと最近思っていて、こちらのお店で目的を達成。

2つで3000円弱。安い…。

 

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Churro 101

通りがかってこれSNSで見たやつかも!とプレーンとチョコを1本ずつ買ってみる。めちゃめちゃおいしい。

チュロスで感動することなんてないと思ってたけど、これは外カリカリ中ふわふわで、友達が食べてぴょんぴょんするくらい美味しかったです。何本でも食べたい。

 

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弘大には他にも行きたいセレクトショップとかカフェとかあったけど、この時点でまあまあ遅い時間になっており、サムギョプサルを食べて帰宅。

 

2日目

・聖水

まず私のリクエストで聖水エリアに付き合ってもらった。

 

onion

まずはベーカリーカフェでブランチ。

vlogで見たことあったけどやっぱり有名みたいでほぼ満席だった。

でもこのくらい人気なカフェに待たずに入れるって、逆に旧正月当たりなのでは…?と思う。

 

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チョコレートが人気の飲み物らしく…友達にもらったら確かに美味しかった。

 

AMORE

アモーレパシフィックのフラッグシップストア。

 

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なお、今回は男女2:2の旅行で、初日から私と女友達がアクセサリーやコスメを必死に選んでる間、残りの2人はめちゃめちゃ時間を持て余していたので、ここから別行動することに。

amore聖水は店内おしゃれだし化粧品がめちゃめちゃあって楽しかった。

全然日本とか通販でも買えるであろうイニスフリーのアイクリームとラネージュのスリーピングマスクだけ買い、vlogで見てた通りサンプルと思えないくらいしっかりしたサンプルももらった。

 

newjeansの壁画

amoreから次の目的地に向かう途中に発見!!テンション上がったなあ。

 

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Fennec

ずら〜っといろんな色の財布が並んでて可愛かった。しかもお手頃。

友達が財布を買っていて、私も予備の財布として買ってもよかったなーと思っている。

いつも海外は日本のと別の財布を持ってきてるけど、そちらがかなりボロボロなので新調したかった。

 

OSOI

OSOIのバッグを一昨年買って愛用しているので、実店舗に行ってみたかった!!

やっぱりどの形もかわいい〜!

買おうかなと迷ったけど決めきれず、後ろ髪を引かれつつ退店。

 

emis

トゥクソム駅の方へ歩き、お店をいくつか見る。

emisは流行ってるみたいで翌日行った現代ソウルにも大きな店舗があった。

隣のお店も可愛かった。

韓国、キャップがたくさん売ってて、吟味できる余裕があったら1個買ってきたかったなー(欲しいものが多い)

 

Archivepke

元々韓国でバッグを買えたらなと思ってチェックしていたお店の一つ。

何が入るの?!ってくらい小さいバッグとかもあってめちゃめちゃかわいい(wallet bagらしい)。

 

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いろいろ手に取って悩んだけど、バッグは他に気になってたお店(Margesherwood、Stand Oil、TOUT Y ESTとか)に時間的に行けなそう&旧正月でお休み、で比較検討しきれないことが分かっていたので、諦めモード。

代わりに、インスタで見たときから気になっていたフラットシューズを購入!!

 

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Luv string flat(Silver spoon)🥄🩶

名前もかわいい。

amoreでの購入品も一緒に撮影。

 

靴を買う予定はなかったけど、元々バレエシューズが好きで、一足履き潰してから買っていなかったので、ちょうどよかった。

ちなみに15%オフになっていました。

 

黒とシルバーでかなり迷ったけど、黒い靴は持ってるのでシルバーにした。

黒はベロア素材のもあってそれも超可愛かった…!!

 

お買い物して満足して聖水を後に。

お昼はまた弘大に行き、ソルロンタンなどを食べる。

 

・現代ソウル(The Hyundai Seoul)

お昼ごはんのあと、現代ソウルへ。

正月である昨日は休みだったのでこの日に。

すごい人だった。韓国滞在中、ここが一番人が多かったと思う。

人が多い中で気づいたこととして、韓国の人ほとんどモノトーンコーデをしている…!

現代ソウルですれ違った人、ほとんど黒か白のダウンだったよ。

もっとリボンモチーフのバッグ持ってたりビーニー被ってたりする人がたくさんいると思ってた。(私の韓国ファッションのイメージ)

 

聖水のショップがお休みだったのでここでTAMBURINSを見て、食器などを置いている階に移動。別行動している友達にサプライズで結婚祝いを買う。

 

・明洞

スーパーとオリーブヤングを回り、お土産を買う。

自分のものを買うのに必死で全然お土産を買えていなかったことをちょっと後悔。

巡ったアパレルとかで渡す用のものも買えればよかった。

本当はこの日の夜、広蔵市場に行く予定だったけど、疲れすぎ&時間なくて断念。

適当に入った食堂でチヂミ、タッカンマリ、チーズタッカルビを食べたけどどれも美味しくて大満足。

 

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ホテルまでの屋台でクレープ、蟹の唐揚げ?(おいしい)を買って食べながら帰る。

 

3日目

帰りの飛行機が昼過ぎの便だったので何もできず…。割愛。

 

寒さ&旧正月の影響

寒いのが苦手なのもありかなり冬の韓国にビビっており、ダウン(モンスターダウン)を新調までしていました。

フル装備すれば外は全然普通に歩けるけど手袋とかしないと手が凍りつきそうだった。

とはいえ雪の影響も全然なかったし(一瞬チラついたくらい)、この季節も全然あり!

このくらい重装備だと空港や室内で暑くなっちゃうのが過ごしづらいけど…。

 

旧正月の影響は、書いた通り、すごく心配するほどじゃなくご飯とかも全く困らないしなんなら空いてるのでは?と思うけど、買い物目当てならお店の営業時間を下調べするのが地味に大変なのでやっぱ普通の時がいいかな…笑

 

まとめ

段取りが悪いのもあったけど動けるのが1日半弱ということでかなり急ぎ足(誰も急いで動こうとはしてないけど)の旅行でしたが楽しかった!

行きたかったところにたくさん付き合ってもらって買い物もちゃっかりしちゃった。

韓国、まだまだ行ききれなかった場所やお店があるし、次こそはバッグをゲットしたいのでまた行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023エンタメベスト

「アイドル」「美術展」「本」「漫画」「映画」「ドラマ」から今年思い出に残ったものを選んでみました✔️ 今年もたくさん好きなものに出会えてよかった。

 

○アイドル

・斎藤飛鳥卒業コンサート

今までで一番推したアイドルの卒コン、チケット当たらず現地入れず涙、配信で見届けた。

飛鳥ちゃんのしなやかなダンスが本当に好きだったから、もうアイドルとしてパフォーマンスをしているところが見られないのは寂しいけど、これからもずっと自慢の推しです!

 

サマソニNewJeans

ついに!!ニュジを見れた!!サマソニあまりに暑くて体力ギリギリでニュジだけ見て帰った。メンバーも暑くてしんどそうだったけど健気に頑張ってくれてありがとう…。

今年もほとんどNewJeansしか聴かなかったし、こんな好みど真ん中みたいなアイドルグループが彗星のように現れたこといつも感謝している。

来年は単独公演をぜひやってほしい!!絶対に楽しい!!

 

・日プ女子

放送が終わってから見始めたので、必死にデビューメンバーを目に入れないようにしながら全エピソード追っかけた。数人は知っちゃってたけど、あとは結構意外な結果になってて、最終発表も新鮮に楽しめた。

練習生みんなのひたむきさ、練習生同士の支え合い、ファンや家族やトレーナーが一人一人を大事にしてまっすぐ応援していること、等々で何回も泣いちゃった。

1pickは櫻井美羽ちゃん。新たな推しに出会えた!

虹プロの映像も見返したけど、こっからずっと努力し続けたのすごい、デビューおめでとう涙

メンバーみんな仲良さそうで微笑ましいし、ME:Iのデビューが楽しみ!

 

○美術展

今年行ったものを順番に列挙すると、

 

・『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』@国立国際美術館(大阪)

・『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才』@東京都美術館

・『リニューアルオープン記念特別展 Before/After』@広島市現代美術館

・『部屋のみる夢 ─ ボナールからティルマンス、現代の作家まで』@ポーラ美術館

・『美しき時代(ベル・エポック)と異彩のジュエリー』@箱根ラリック美術館

ひろしま美術館(常設展)

・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』@東京都美術館

・『「エルマーのぼうけん」展』@PLAY! MUSEUM(立川)

・『テート美術館展 光 — ターナー印象派から現代へ』@国立新美術館

・『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』@国立新美術館

・『デイヴィッド・ホックニー展』@東京都現代美術館

・“Botticelli to Van Gogh: Masterpieces from the National Gallery, London” @香港故宮文化博物館

・"Madame Song:Pioneering Art and Fashion in China" +常設展 @M+(香港)

 

と、月1ペースで行けてたみたい。

よかったものは下記の3つ。

 

『部屋のみる夢-ボナールからティルマンス、現代の作家まで』@ポーラ美術館

一番好きな美術館であるポーラ美術館で、好きそうな展示がやるということでどうしても行きたかった。コロナのステイホームを経ていま「部屋」というテーマを設定したのも面白いし、部屋=記憶・夢想みたいなイメージから「部屋のみる夢」というタイトルが付いているのも良い。

屋外を描いた絵ももちろん好きだけど、室内画もかなり好きだなあ。

 

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・『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』@東京都美術館

日本では約20年ぶりの大規模な回顧展とのことで、ほとんどマティスだった?ってくらいたくさんマティスがあった覚え。マティスが好きなので行けてよかった。

 

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・『「エルマーのぼうけん」展』@PLAY! MUSEUM(立川)

ちょっと変わり種だったこちら。『エルマーのぼうけん』は子供の頃に大好きだった本。

今回日本初めての展覧会が行われるということで立川まで行ってきた。

原画がいっぱい飾ってあって、エルマーやりゅうがとても愛らしかったし、子供も楽しめるような絵本の中に入り込めるような体験型の展示は新鮮だった。ストーリーも徐々に思い出して懐かしさがカンストした。

あとねグッズ!めちゃめちゃ可愛くてたくさん買った。

 

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幼いときに読み聞かせしてくれた母にもお土産として渡した。

自分に子供がいたらりゅうのぬいぐるみを間違いなく買ってた(別に大人でも買っていいのだが)。

私、将来子供がほしいとしたら、もう一回好きだった児童書を読み返したり、読み聞かせしたいというのが大きな動機になるかもしれない…と思った展覧会でした。

 

 

 

○映画

数えたら22本しか見ていなかったけれど、ベストを挙げてみる。

ほとんど映画館で、家で見たのは1〜2本だった。

 

[旧作]

1.『アンダーグラウンドエミール・クストリッツァ

元々好きな映画。マイベスト5…いや3?に入るかも。4Kデジタルリマスター版がやっていて初めて映画館に見に行けた!

圧倒的なパワーのあるすごい映画。クストリッツァのなくなった祖国(ユーゴスラヴィア)への思いが作品を作るきっかけになっているけど、その思いの強さが伝わってくる。

 

2.『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』シャンタル・アケルマン

知らない監督で、会社帰りにふらっと見に行ったら3時間半の映画だったという。

長いけど、いい意味で単調で疲れない。

人の生活を覗き見するような映画で、見せられてるんじゃなくてこっちが見てるような感じ。3時間半溜めてのラストシーンが良い。

これが面白かったから翌日シャンタル・アケルマンの別のやつも見に行った。

 

3.『さらば、我が愛/覇王別姫チェン・カイコー

香港に行く前にレスリー・チャンの映画を見たく。激動の中国史を背景にした傑作。

ちなみに長い映画だしと思って歌舞伎町タワーの109シネマズプレミアムに行ったけど、やっぱ値段設定高いかなあ…ポップコーンおかわり自由だけどそんなに食べられないね。

 

[新作]

・『バービー』グレタ・ガーヴィグ

やっぱこの社会なんかおかしいよね、って気づかせてくれる/呪いを解いてくれる作品は自分にとって大切。そういう気づきの瞬間は何回あっても良いと思ってる。グレタ・ガーヴィグにはずっとついていきたい。 
テーマ的に一筋縄で行くわけなく、批判を呼ぶ部分もあると思うけど、でもベースがちゃんとしてるからこそ議論が発展するんだろうなと思う。

 

○本

・『青ひげの卵』マーガレット・アトウッド

 

今年度はアメリカ文学を読むオンライン講座に参加していて、課題図書が月に1冊ずつ出ていた。

そういう機会でもないとなかなか本を読めなくなっているし、講座ではいろんな人の感想が聞けるのが楽しくて、参加してよかった。

『青ひげの卵』はそのうちのベスト。

アトウッドは『侍女の物語』しか読んだことなかった。

 

 

侍女の物語』は設定のしっかりした長編だったけど、これはもっとスケールの小さい、家族とか隣人とかの範囲の話の短編集。男女関係をしっかり描いているのがアトウッドぽいのかな。

侍女の物語』のように女性が明らかに劣位に置かれ、出産のためだけの存在とみなされているようなことはないけど、それでも男性に軽視されたり馬鹿にされたりするような描写がある。

でもアトウッドの話に出てくる女性はプライドを完全に失うことがなく、自分なりの儀式で心を保っているようなことが多い気がする。

例えば『侍女の物語』では下記のような儀式。

 

こんなふうに、肌を柔らかく保つためにバターを塗っているうちは、いつかここを出て、もう一度愛か欲望のなかで触れられる日が来ると信じることができる。わたしたちにも独自の儀式、密かな儀式があるのだ。(p180)

 

『青ひげの卵』の短編のうちの一つである「サンライズ」主人公イヴォンヌにも、「秘密の心得」がある。

例えば死ぬときにどのような着衣を身につけておくかをイメージする、必ず毎朝日の出を見る、とか。そんな自分の頼りにしているものが自分にとってしか意味がないと分かっていても、そうやって自分というものを繋ぎ止めて生活しているところがいいなあと思う。

 

けれども、両刃剃刀はいつもそこに、現実の奥底に存在する。彼女にとっては、それがそこに存在することが大切だ。それは彼女が自分の死を支配できることの証なのだ。自分の死を支配できないものに、どうして生を支配することができよう。(p258)

 

これとかめっちゃかっこいい文章…。

アトウッド『誓願』は途中までしか読んでないので、それは来年に持ち越します!

 

○ドラマ

・『ウェンズデー』Netflix

天才少女の話がとても好きなのでツボ。ダークな世界観・衣装美術とかも良くて、2周目も見てる。エドガー・アラン・ポーが学園の卒業生という設定でポーからの引用が多かったりするのも地味に楽しい。

・『最愛』

Netflixで。久々にこんなド直球サスペンスを見た。

・『こっち向いてよ向井くん』

毎週楽しみにしてたけど、向井くんを見てるうちに、わたしも向井くんのように自分の本当にほしいものが実は何一つ分かってないのでは…?と思うようになってきて、自分の空虚さと向き合うのが怖かった。漫画も買って読んだ。

 

○漫画

・『明日、私は誰かのカノジョ』をのひなお

ゆあてゃとか瑠奈がちゃんとキレるとこキレるのが好き。

単行本最終巻部分はまだ読んでないのだけど雪パートなかなかキツい…。

 

・『スキップとローファー』高松美咲

単行本最新刊(9 巻)で志摩くんが「人として好き」「友達として好き」「恋人として好き」のどれが自分にとって最も得難い感情か、という話を友達としていて、私もこのテーマで人と話したい…と思った。それにしても、こんな「好き」の因数分解を高2でやってるのはすごいと思うんだけどどうなんだろう…笑

 

・『私の少年』高野ひとみ

完結済み。再読して面白かった。30歳女性と12歳少年(出会った当時)の話ということでどう描くか難しいところだけど、親子みたいだったり、同級生みたいだったり、2人の関係性にはいろんな側面があって一つの関係性には落とし込めないこと、最後にちゃんと「好き」に代わる相手に伝えられる/伝えたい言葉を言って、ユニークな関係性が提示されること、がとても良かった。

 

以上です。

今年は関東に転居して美術展や映画に行きやすくなったり、今まで以上に仕事が忙しくなくなって自由な時間が増えたり、かなり趣味や遊びで充実した年だった。

来年も楽しいことたくさんしたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022上期に読んだ本

※過去に別のブログで書いた記事を編集&移行させました※

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読んだ本の感想を書くという試み、一冊ずつやろうと初めは思っていたのだけど、全然無理だった。そのうち1ヶ月ごとでいいか…となり、さらにはいや半期ごとでいいや…となりここまでズルズルきた。ちゃんとした文章を書こうと思うからハードルが高くなるので、ささっと書きたい。

 

『わたしたちが光の速さで進めないなら』

絶対に傷つきたくないときに読みたい。

次の一節だけでもこれ読んでよかった〜ってなった。

 

そしてわたしたちはやがて知ることになる。その愛する存在が相対している世界を。その世界がどれ程の痛みと悲しみに覆われているかを。愛する彼らが抑圧されている事実を。オリーブは、愛とはその人と共に世界に立ち向かうことでもあるってことを知ってたのよ。(p46)

 

『Schoolgirl』

面白かった。ちょっと村田沙耶香っぽいな〜と思った覚えがあるけど詳しくは忘れてしまった。多分現実がぐにゃ〜ってなる部分があるところで、そういう部分がある本が大好き。

 

『聖女伝説』

多和田葉子おもしろすぎる。言葉、熟語、単語がそのまま流れていかず、言葉がそれ自体でもつ力、イメージがいちいちストーリーに引っかかってくる。初めて見たものみたいに、言葉を、世界を解釈できるのがおもしろい。少女の、男や自分の身体への嫌悪感・違和感みたいなものが直接的でなく表現されていてそこも好き。

 

『ヒカリ文集』

新作出るのがこんな楽しみな作家いない。読んで、松浦理英子の何が好きって登場人物が魅力的なことだなと改めて思った。

刊行記念のオンラインイベントも各所で企画されてて、2回参加して、作品の背景とか知れたのもよかったな。イベント見てたら、松浦理英子が、小説の構造について「真実が一つではないということを示せるので入れ子構造が好き」と言っていた。確かに入れ子構造って小説が多層的になって想像の余地が広がるよね。

ヒカリの本性や謎を解き明かすようには書きたくないとも言っていた。松浦理英子の小説はクライマックスもなければ時間をかけて到達するべき中心点もなくて、これは松浦理英子の、性器中心主義からの脱却というテーマと明らかに対応するものだと思う。

 

あとは松浦理英子が読者の考察ブログを読んで、自分の想定外の考えがあってすごく面白かったしこれぞ批評!と思ったという話とかは衝撃だった(ブログとか読むんだ…)。そして「つまらないものもありました」とはっきり言うところ、大好き。

 

それにしても新刊が出るとそれだけで嬉しいのに、こんなオンラインイベントも開催されて好きな作家本人から裏話聞けるなんて刊行って最高だな…と思った。次の作品も待ち遠しい。

 

『最愛の子ども』

再読。好きすぎていつかこれだけでしっかり感想書きたい。この作品のことを思うと希望に満たされる。『最愛の子ども』は松浦理英子の「皮膚感覚的な気持ちよさ」の要素が一番強いと思っていて、それは直接的にそういう描写が多いからというのもあるし、文体とかも。部分的でなく全編を通して読む快楽を感じる。

 

自転車泥棒

歴史的、ロケーション的にスケールが大きくて、自分の間近でない世界に触れられた。戦争の描写を含むということもあり全体として決して明るい話ではないけれど、文体が諦念的だったり慈愛を感じられたりで穏やかな気持ちで読めた。

 

『死者の奢り・飼育』

かなり面白かった。特殊な状況と起こる出来事のショックが段違い。

 

現代思想入門』

めっちゃくちゃ分かりやすい。私は何か考えるときに物事のよい面・悪い面を考えて「押したり押し返されたりというのを繰り返すような状態」が続くことが多く、優柔不断なのをどうしたものかなと思っていたりしていたので、「未練込みでの決断」が「倫理性を帯びた決断」でありそれができる者こそが本当の大人だと解釈されていてやや嬉しかった。

 

・・・すべての決断はそれでもう何の未練もなく完了だということではなく、つねに未練を伴っているのであって、そうした未練こそが、まさに他者性への配慮なのです。・・・そこがデリダ的な脱構築の倫理であり、まさにそうした意識を持つ人には優しさがあるということなのです。(p52)

 

『信仰』

表題を含め、どの作品もいつもの好きな村田沙耶香だった。けど一番よかったのはエッセイが収録されていたことかも。

「クレージーさやか」という自分のあだ名について、仲間内でそう呼ばれて嬉しかったけれど、それが広まることを自分でも受容したことで誰かを傷つけてしまったという話。

 

笑われて、キャラクター化されて、ラベリングされること。奇妙な人を奇妙なまま愛し、多様性を認めること。この二つは、ものすごく相反することのはずなのに、馬鹿な私には区別がつかないときがあった。・・・あ、やっぱり、これは安全な場所から異物をキャラクター化して安心化するという形の、受容に見せかけたラベリングであり、排除なのだ、と気が付いた。そして、自分がそれを多様性と勘違いをして広めたことにも。(p116-117)

 

村田沙耶香は、これを「一生背負っていく罪」とまで言っていて、こんなふうに配慮ができるこの人のことをとても信頼できるなと思った。

「クレージーさやか」は確かにキャッチーでとても分かりやすいけれど、誰かを分かりやすく把握するというのはやっぱり溢れ落ちる細部があるということで、その人のことを本当には見れていないんだろうなと思うし、その「クレージー」さがテレビで見せ物として取り上げられるのはやはり残酷なことだなと思う。

 

『むらさきのスカートの女』

またゾッとする話でよかった。こんなふうに冷たい現実、確かにあるよね。

これも後半にエッセイが何本か入っていてそれもよかった。「とにかく小説が書けない」ということを何回も述べていて、新作書くたびに「これで最後にする」と言っているとも。書くことが全然楽しそうではなくてびっくりしたけど、素直でいいなと。

 

『オーランドー』

ずっと読みたかったので読めてよかった。予想通りあまり理解はできていないのだけど、文章が美しい。

 

なぜならふたりはお互いを知りつくしていたから、もうなんでも言えた、というのは以心伝心、なにも言わないのと同じこと、つまりなにか言ったとしても、オムレツの作り方とか、ロンドンで一番上等な深靴を売っているのはどこだとか、およそつまらない平凡なこと、その背景から切り離すと生気を失ってしまうけど、そのままだとすばらしく美しい、そんなことを話し合ったのだから。・・・だからとても日常的な会話こそもっとも詩的であることも多く、もっとも詩的なことはまさに文字に書けないのだ。そういうわけで、ここにたっぷりの空白を残してそれで充足のしるしといたしましょう。(p221)

 

以上です。本当は電子でも何冊か読んだけど割愛…。

上半期、振り返ると仕事がまぁまぁ大変だったな〜という印象が強く、これはひとえにキャパ不足であり本当は仕事のための勉強とかするべきなんだけど、やっぱり余暇は好きなことしたいが勝ってしまう。この半年で読みものとして面白いものを色々読めたので、下半期は難しめの本を読んで、触れる前と後とで自分の一部でもどこか変わったなと思えるようなものに出会いたい。

しんどくてもやっていく-『郵便局』/チャールズ・ブコウスキー

 

 

 

ブコウスキー読むの初めて。

まず序文がかっこいい、「この作品はフィクションであり誰にも捧げられない」。

あと終わりもすごい好き。

 

「朝になると朝になってて、おれはまだ生きてた。

ひょっとしたら小説を書けるかも、とおれは思った。

そして書いた。(p292)

 

チナスキーの言葉はシンプルで多くを語りはしないけど、「書いた」という事実に全てが込められていて良い。

小説を書ける、と思うほどの人生の紆余曲折。

小説は基本的に何か(特に、悪いこと?)が起こることを前提としたもので、そういう人生のアップダウンを是としてくれるものがあるのは一つ救いになるな。

 

それにしても、社会人として読む、労働に関する小説は沁みる…。

GGの描写が切なすぎて涙出る。

配達しながら子どもにキャンディを配っていたら、子どもの母親から変態だと思われる。

上司はペコペコクレーム対応して、体裁ばかり気にする。

手紙の仕分けを間に合わせようと頑張っていたら、終了間際に無茶な量を追加される。

 

GGはそこに坐ったまま広告の束を眺めてた。

そしてうつむき、頭を両腕の間に入れると静かに泣き始めた。

おれは信じられなかった。(p65)

 

あの「いいやつ」、熱心な男は、地元商店が出した一束の広告の目の前で喉笛を切り裂かれた(p68)

 

人が労働/パワハラによって打ちのめされる描写あまりにも悲しい。

郵便って来る日も来る日も絶えないから徒労感がすごい。

ここの描写しんどいけど、なんかリアリティというか具体性があって好きなシーン。

 

あとGGを家まで送ってあげようとするチナスキーがめちゃくちゃ優しい。

チナスキーは、自分の彼女が飼い犬を蹴り飛ばしたときにも、犬に優しくしてあげたり、実は弱いものに優しい。

 

他の人の感想などを聞いて確かにな〜と思ったところなど

・自分に起こっていることへの距離感。いいことも悪いことも淡々と書かれている。アップダウンを真正面から受けることはしんどい。

・チナスキーは本当はズタズタでもクールっぽい感じにしている。うまく行きそうになるとぶち壊しちゃう。

・なんで全然幸せになれないのかとか、実は真面目に考え続けてる。読みながら一緒に悩む感じ。

・基本的に簡潔な文章なのにたまにセリフが長いところがあったり、その緩急が面白い。

・出来事と出来事の間が空いてて、気づくと他の女性と付き合っている。

・必ず負ける。できるだけ華々しく負ける。でも死なない。

 

コメディタッチというかユーモラスというかおかしな部分も大いに笑ったし、ジーンとさせられるようなところもあるし、とっても面白かったな〜

人生はしんどいものという気持ちがベースにあるので、キツくてギリギリの人の話を読むことによって救われる部分がある。

本当にキツいときは真正面から向き合えないとかも、そうだよな〜と思う。

 

あと、会社辞めるときはあれくらいめちゃくちゃなことまくしたててやめたい、絶対できないけど。

 

 

 

 

承認欲求について考える-『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』/戸谷洋志

 


SNSの哲学: リアルとオンラインのあいだ』を読んだ。SNSで見つけた本。SNSの使い方付き合い方って今誰とでも話せるテーマなんじゃないだろうか。SNSをやる/やらないの判断とか、やるにしてもどの程度更新するのかとか、人の投稿を見て何を思うのかとか。私は中学生くらいのときからインターネット/SNSがかなり好きなのだけど、人からは「あんまSNSやるタイプじゃないでしょ」と言われたりして、そう言われるとインターネットオタクですみません…という気持ちになる。なぜこんな感じでSNSを使っていることを肩身狭く感じるのかとか、なぜ投稿しすぎは煙たがれる傾向にあるのかとか(ストーリーを連続で更新して「連投すみません」とか言ってる人もいるよね)、SNSについてぼんやり考えることは日々ある。こういうことを深く考えるきっかけにしたくて、本書を手に取ってみた。

 

特に承認欲求について考えたかったので、1章目が興味深かった。

 

おそらく、ここに「承認」の持つもっとも基本的な働きが表れています。すなわち、「自分が他人にどのような人として見られ、受け入れられているかを知ることによって、自分が何者であるかを知る」ということです。そうした形で「自分が何者であるのかを知りたい」と望むことこそ、承認欲求にほかならないのではないでしょうか。(p26)

 

「承認欲求」って思えば今まであんまり内実についてしっかり考えたことがなかった。ぼんやりと、インスタとかで「キラキラした生活送ってるな〜」って思われたい、みたいな感情かと思ってたけど、『「自分が何者であるか知りたい」と望む』ことだったのか。

この感情はすごく覚えがある。他者から自分についての解釈を聞くのはとても興味深い。相手がどう自分を解釈・承認してるかって言葉にして伝えてもらって初めてわかる部分が大きくて、それが分かると安心したり、意外だなと面白く思ったり、もっと聞きたいとやみつきになるのもなんとなくわかる。

でもこれがエスカレートすると他者を自分探しの道具として使うことになる、と本書は言う。他者といるようで自分しか見えてない人のことは確かになんとなく分かるな。

私は自分について他者から言葉を引き出そうとはしないけど、聞けたら楽しい(自分に興味がある)ので、承認欲求はやや強くらいではないだろうか…とこの本を読んで思った。

 

なんか結局SNSの話とまで上手く紐付けて考えられなかった。のでまた続きを書けたら書きたい。